COMOLI-タイロッケンコート,マッキノウコート-

本日はコモリのタイロッケンコートとマッキノウコートのカラー「beige」をピックアップしてご紹介。ベージュと言っても様々で、こちらはバーバリーのヴィンテージギャバジンと40年代のブリティッシュアーミーのマッキノウを掛け合わせたような薄すぎず濃すぎない最高のベージュカラーに仕上げられています。

コモリのタイロッケンとマッキノウコートとの相性も良く、一着でコーディネートが完成する力と雰囲気を持ち合わせています。

bottoms:un/unbient-British cottoncashmere pull pants limited dk.brown-

COMOLI / タイロッケンコート
price:108,000+tax
color:beige,navy

「ひもでロックする」という意味をもつタイロッケンコートはトレンチコートの原型とも言われております。初めからコモリでタイロッケンを造るつもりではなく、トレンチコートから日常で不必要かと思われるデティールを省いていった結果、自然にタイロッケンコートにいきついたとデザイナー小森氏は仰られていました。

どうやらコモリの世界観で造るトレンチコートとなると、このタイロッケンが必然だったようです。故に過度なデティールは排除され、ガンパットや雨除けも無く、ウエストボタンの変わりに一本のベルトで締めるシンプルな設計で造られています。

前開きでの着用時は、内側に付くベルトループにストラップをかけるか内ポケットにしまう事で紐を見えないようにする事が出来ます。

knit:VINCENT ET MIREILLE / turtleneck sweater(white)
ナッピング加工を施したウールライニングは、中にニットを一枚着込んでいるような保温性の高さが有り、ベルトを留め、襟元のチンストップで首元を覆う事で、風や寒気から体を守り、防寒性も完璧です。

コモリらしいゆったりしたサイズ感ながらも、肩のラインは体にそって綺麗に落ち、袖丈が長い場合はロールアップをしてサイズバランスの調整が出来ます(袖をまくると襟と同じ裏地が見えデザイン性がむしろアップします)。

袖の捲れる冬アウターというのも中々無いように思えますが、ここがコモリのポイントでも有り、既製服という限られたサイズの中で様々なサイズを選んで頂く事が出来るようにと考えられた仕様となります。

内側にはポケットが4つ付き、内2つは収納力に優れる大きなポケットになり、鞄にも近い役割を果たします(個人的にはコモリの独特な空気感には手ぶら位の方が似合うような気がします)。

1895年(正確な年数には諸説有り)にバーバリー社によって生み出されたタイロッケンコートですが、和装のように重なり合う前立て等、私達、日本人にも馴染み易く、とてもフィットする洋服かと思います。

続いては、マッキノウコートをご紹介します。1910年代から1950年代頃のアメリカ、英国のミリタリー、アウトドアシーンで使用されたマッキノウコート。本来は、重厚感のあるウールやコットンで作成されていましたが、コモリでは表地にエジプトの最高級綿「フィンクスコットン」にポリエステルを混紡した軽量感のある生地を使用。撥水加工も施され、ベンタイルのような機能性を持ち合わせた、まさにコモリの解釈で造られた新しいマッキノウに仕上がっています。

この軽やかな見た目にもそれが表れているかと思います。

COMOLI / マッキノウコート
price:108,000+tax
color:beige