昨日、デザイナーの言葉も借りながら作成過程をご紹介したun/unbient(アン)の含浸コート。
今日はその全貌をご紹介致します。
「いいコートはボタンを留めずとも形が綺麗に出ます」
デザインはフレンチのワークジャケットの着丈を拡張したイメージで作成。まずは、様々な角度からご覧ください。
襟元をコーデュロイにすることでショップコートとも異なり、ワークのイメージを良い具合に緩和してくれています。
袖裏にもコーデュロイがあてられ、袖まくりした時の楽しみにも。
そして、是非ご注目して頂きたいのがこのただならぬ雰囲気をもつファブリック。
こちらのコートの最大の魅力となる「含浸(がんしん)ウェザークロス」について詳しく説明していきます。
まずはじめに強撚糸(撚り数が多い糸=ハリとコシがある丈夫な糸)で、バリバリの高密度織りの生地を作成します。
更に織り上げた生地を蝋に浸しています(これが含浸加工)。この「浸す」という所がポイントで、生地の表面に乗せるコーティングではなく、含浸は糸の中まで染み込ませる技法となります。
こうして出来上がった生地は、ハードでマット(艶が抑えられ墨黒のような色味)な質感だけではなく、撥水性と水洗い可能という利点も持ち合わせています。
はじめは固い生地も着こんでいけば少しづつ馴染み、着られる方の体にフィット。より味わい深い表情へと変化していきます。
これは、フランクリーダーのジャーマンレザーにも通じる経年変化の予感がします。
さて、こちらの生地は、静岡県の浜松市で造られている訳ですが、浜松は江戸時代の『遠州綿紬(めんつむぎ)』からはじまり繊維の街として知られています。
特に綿織物が有名で、海外のメゾンブランドへも生地を提供している所からもその技術とクオリティーの高さがうかがえます。まさに、日本を代表する綿織物の産地「浜松」だからこそ造れるスペシャルファブリックとなっております。
続いては、昨日のブログで紹介した肩や袖部分。このように仕上がっています。運動量も考えながら造られたパターンやカッティングは実際に袖を通しながらご体感ください。
ポケット裏には強度をあげる為にもう一枚生地があてこまれたしっかりとした造り。
コレクションでは、袖やポケット口にポイントとしてリベットが打ち込まれていましたが、繊細な印象をもう少し残したかったので、当店別注仕様という形でリベット打ちではなく、同色のステッチでカンヌキ留めを行って頂いています。
裏地には起毛のリネンを使用。こちらのコートはコットンとリネンで造られている為、インナーを変えながら秋冬、春のアウターとしてもご着用頂けます。
デザイナー自らが裁断と仕立てを行った含浸unbient coat
「機能性や実用性に由来する一つの美の形」
ブランド名を冠するだけあり、アンのアイデンティーがたっぷりと詰まった素晴らしい逸品かと思います
name:un/unbient-含浸 unbient coat-
price:66,000+tax
material:表cotton,裏linen
color:dull black
un/unbient-含浸 unbient coat-の通信販売、商品詳細はこちらのページをご覧下さい→un/unbient
店頭には他にも多数入荷がありました。YAECAからは白シャツをはじめLIKE EARのアイテムも入荷。2-tacsからは裏毛シリーズ。NANGAのダウンなども入荷しております。
14AW商品をメインにセールアイテムを追加&価格変更致しました。50%OFF以下の破格のプライスの物がメインとなっております。オンラインショップのこちらのページをご覧下さい→SALE ITEM
BROWN by 2-tacs セールアイテム→BROWN by 2-tacs SALE
浦松
twelve
埼玉県川越市脇田町6-1
049-225-5622
営業時間:12:00-20:00
基本無休
※お休みの場合は前日迄にこちらのブログとオンラインショップNEWS欄で告知致します。
-online shop-
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