SUGINARI MORIMOTOのホールカットシューズです。
木型はデザイナー森本氏のビスポークシューズ製作の経験を元にして、日本人の足型の特徴を考慮して作られたドレス寄りのスクエアトウラストを使用。足なりを再現した立体的な丸みのあるフォルムを意識し、カカト周りも日本人に合わせた小さめの作りで、ホールド感を高めています。また、つま先を反り上げたローリング効果をラストに施すことにより、歩き易さを追及していることも特徴です。(履き込んでいくと、つま先の反り上がりが足にあわせて少し下がり、さらに歩き易くなるように設計しています。)
アッパーの素材は英国タンナーによって手がけられたホースハイドです。厚みがありますが、柔軟性と弾力に富んでおり、柔らかい履き心地をもたらせてくれます。ライニングには柔らかく足当たりがいいアッパーとは別の馬革を使用しています。
デザインはレザーの素材感を活かすべく継ぎ目をカカトのみにしたホールカットです。通常ドレスシューズに用いられる仕様ですが、履き口を前寄りに浅くしてカチッとした印象になりすぎないようバランスに配慮して作られていることが特徴です。
製法は前足部に「ブラックラピド製法」、中足部に「ウッドネイル製法」を採用しています。ブラックラピドはアッパーと中底革、そして、コバ部分のパーツとなる中板革をマッケイ縫いで縫い合わせた後、本底革のコバ部分にダシ縫いを掛ける製法です。マッケイの利点であるしなやかさを持ちながら、マッケイ製法のデメリットである耐久性という問題点を解消する合理的な製法です。ソールは重厚感のあるトリプルソールです。ソールに厚みがある分、ボリューム感が出過ぎないようにソールのウエスト部を削って絞りこみ、木釘を打ち込んで固定するウッドネイル製法で仕上げています。
製品として完成した靴にティーフィニッシュ(煮出した紅茶に漬けこむ独自の仕上げレシピ)を施すことにより、色合いに深みが増し、風合いもさらに良いものになっています。
こうした靴作りにおける工程の全ては、神戸のアトリエ内で、人の手によって行われています。生きた証である革に敬意を表し、丁寧に手で革の感覚を感じ取りながら作られる靴は、履き心地の良さだけではなく、素材、製法にいたるまで一切妥協がない拘りの一足に仕上がっています。
-Horse Hide-
活動量の多い動物のため、馬の革の表面には無数の傷が入っており、同ブランドでは強度に問題のない浅い傷はテクスチャーとしてデザインに活かす一方、強度に問題のある深い傷に関しては、型入れの段階で避けて裁断されています。また、浅い傷をデザインとして使用するため、左右の柄に極端な差異が生じないよう、同じような柄合わせで裁断する必要があり、革の型入れには熟練した目と経験が求められます。これらの理由から、一枚の革から作れる靴の数はごく少量となり、希少な素材であると言えます。
★上記商品はBLOGでも詳しくご紹介してます。
[Color]
Black
[Material]
Horse Hide
[Size] サイズ目安
(39.5) 24.5cm
(40) 25.0cm
(40.5) 25.5cm
(41) 26.0cm
(41.5) 26.5cm
[Attention]
・天然皮革を使用している為、染めムラやキズや血筋等がございます。
・レザーの質感や色味には個体差がございます。
・掲載写真につきましてご利用のモニター環境等により実物の色味や質感と多少異なって見える場合がございます。
・上記のサイズ目安(cm表記)につきまして、着用感には個人差がございますので、ご参考程度にお考えくださいますようお願いいたします。
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※キズや血筋の入り方は個体によって異なります。ご注文前にご希望のサイズをお伝えいただければ、当該商品の写真を添付いたします。ご注文手続き完了後のお問い合わせ及びイメージ違いなどによる返品・交換はお受けできません。ご注意ください。