SUGINARI MORIMOTOのレースアップダービーシューズです。
木型はデザイナー森本氏のビスポークシューズ製作の経験を元にして、日本人の足型の特徴を考慮して作られたドレス寄りのスクエアトウラストを使用。足なりを再現した立体的な丸みのあるフォルムを意識し、カカト周りも日本人に合わせた小さめの作りで、ホールド感を高めています。また、つま先を反り上げたローリング効果をラストに施すことにより、歩き易さを追及していることも特徴です。(履き込んでいくと、つま先の反り上がりが足にあわせて少し下がり、さらに歩き易くなるように設計しています。)
アッパーの素材はイタリア・トスカーナ州のタンナーで作られた上質で肉厚なバケッタレザーを使用しています。オリーブ色のレザーをベースにして、同ブランドが独自でブレンドした黒の染料で手染めをしています。使い込むと下地のオリーブの色が少しづつ表面にでてきて、黒の染料と混ざった淡い色合いへと変化します。
デザインはダービーシューズをベースにしています。ベーシックなダービーシューズをさらにミニマルに表現すべく、縫製の箇所を減らして、カカト周りもシームレスに仕立てています。ダービーの特長である羽根の部分は、小さめに設計して、通常よりも前の位置に取り付けることで、履き口を浅くスッキリした印象になるようにデザインしています。また、アッパーを靴型に沿わせる釣り込みの作業は、手釣りで行っております。機械で行う釣り込みに比べて、足馴染みがいいことが特徴です。
製法は前足部に「ブラックラピド製法」、中足部に「ウッドネイル製法」を採用しています。ブラックラピドはアッパーと中底革、そして、コバ部分のパーツとなる中板革をマッケイ縫いで縫い合わせた後、本底革のコバ部分にダシ縫いを掛ける製法です。マッケイの利点であるしなやかさを持ちながら、マッケイ製法のデメリットである耐久性という問題点を解消する合理的な製法です。ソールは重厚感のあるトリプルソールです。ソールに厚みがある分、ボリューム感が出過ぎないようにソールのウエスト部を削って絞りこみ、木釘を打ち込んで固定する「ウッドネイル製法」で仕上げています。
製品として完成した靴にティーフィニッシュ(煮出した紅茶に漬けこむ独自の仕上げレシピ)を施すことにより、色合いに深みが増し、風合いもさらに良いものになっています。
こうした靴作りにおける工程の全ては、神戸のアトリエ内で、人の手によって行われています。生きた証である革に敬意を表し、丁寧に手で革の感覚を感じ取りながら作られる靴は、履き心地の良さだけではなく、素材、製法にいたるまで一切妥協がない拘りの一足に仕上がっています。
★上記商品はBLOGでも詳しくご紹介してます。
[Color]
Black
[Material]
Vaqueta Leather
[Size] サイズ目安
(39) 24.0cm
(39.5) 24.5cm
(40) 25.0cm
(40.5) 25.5cm
(41) 26.0cm
[Attention]
・天然皮革を使用している為、染めムラやキズや血筋等がございます。
・手作業による工程が多い為、質感(シボの出方など)や色味に個体差がございます。また、地の色が少し残って茶味がかっているものもございます。
・掲載写真につきましてご利用のモニター環境等により実物の色味や質感と多少異なって見える場合がございます。
・上記のサイズ目安(cm表記)につきまして、着用感には個人差がございますので、ご参考程度にお考えくださいますようお願いいたします。
・お客様都合によるご注文のキャンセルおよび返品交換はお受けできません。
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※レザーの質感や色味の個体差のご要望はお受けできません。あらかじめご了承ください。